調子に乗って本日2冊目。

もうね。最高に分かりやすいです。

そもそもの発端が「マネージャーってしんどいよね?」と言うところ。

そしてそのひずみは勿論会社全体に蔓延し、結果離職も止まらないし成果も出ない会社になってしまう。そんな底を見てきたサイボウズ。その変化が良く伝わってきます。

サイボウズが変えたポイントは3つ。

「ザツダン」

「情報の徹底公開」

「説明責任と質問責任」

この3つを中心に公明正大な会社作りをされてきました。

でも、読んでいるとカギになったのは「情報の徹底公開」だと感じます。

勿論その情報を咀嚼して伝える必要もあるとは思いますが、取締役会の内容まですべてオープン。社員の不満もオープン。質問もオープン。すべてオープン。

そういえば、サイボウズと言うグループウエアを使っていたこともありましたが、基本オープンコミュニケーションを促進する。そんなツールだったことも思いだしました。

それがあるから質問責任も社員が納得できる。

板はさみのマネージャーの仕事を減らすには隠し事をなしにする。

全員が見ていれば嘘はつけない。

そんな性善説の上に成り立っています。

会社から情報をさらけ出しちゃう。出したもん勝ち。うーーん。なるほど。言われてみればそうだと思う。

つまり、社員のもやもやは「知らない事」で生まれてくる。だから知らないことをなくしちゃえばいい。それが結果最短で最適なコミュニケーションにもつながっていく。

そしてその前提にあるのが、マネージャーはあくまで「役割」という認識。

権威、ではない。

つまり、えらい人じゃないよ。ということ。

 

昔の日本は一握りの上位者が情報を握り、その優位性で意思決定をし人を従わせてきました。

でも、今はそんな情報簡単にアクセスできるし、もっと言えばその意思決定が正しいかどうかも怪しい。

そんなんだから下はストレスがたまる。

そもそもマネージャーが万能で優秀なんて決めるからしんどい。

意思決定はする。でも、全てを分かる必要はなくて、大事なことは誰に聴いたら最適な答えが得られるかをしること。

つまり、情報のアクセス先を知っていれば意思決定できてしまう。

 

これがインターネットがぶち壊した既成概念。

 

そして働きやすい会社を創るために100人100様の働き方を認めているのも特徴。

先に制度を創るのではなく、社員のリクエストに合わせて制度を創っている。

その方が効率がいいから、という割り切り。

 

サイボウズの良かったのは離職率が28%にもなった時に、ゼロベースで「1から会社を作り直そう」とトップがコミットしたこと。

社員が幸せに働けない会社が社会に貢献できるわけがない。

そんな原則を大事に。

売上と言う数字は完全に一旦諦めて、そこに投資をしている。

でも、実はそれも原則論。

7つの習慣の、P/ PCバランスで、PCに注力したに過ぎない。

 

目先のアウトプットではなく、効果性を高めるためには社員の働きやすさに投資をするのが「原則」。

トップがそこに気が付いているかどうかで組織の継続性は決まると思います。

 

超おすすめです。