私もマネジメントする側になって結構長いのですが、褒める、ということについてはあまり苦手意識はありませんし、むしろ積極的に部下を褒めていたつもりです。

それは褒めることで相手の行動が変わるから。良い行動の習慣化のために「褒める」はマストだと実感していたからでした。

ただ、その「褒める」というスキルはどちらかというと本能的にやっていて、体系立てて考えたことはありませんでした。

研修講師になって「褒める」研修をすることで体系立てて理解しなおしました。

そして本書もその理解をより深めてくれました。

読んでいてぐっと来たのが「絶対に言ってはいけない8つの事」というのが紹介されていますが、私も結構その地雷を踏んでいる。特に対自分のムスメ、ですね。

勿論褒めることもしていますが、同時にマイナスもしっかりやっている。

相手に合わせて褒めることが大事と本書にありますが、結構相手のタイプ無視して、私のノリで褒めていることも。つまり、伝わっていない可能性もあり。

書かれていることはとてもシンプルなので実践しやすい良書といえるでしょう。

でも、何より共感したのは、「自分自身が満たされていないと他人をほめることはできない」ということ。だからこそ、「自分褒め」をしないといけない。だって、大人になればなるほど、他人から褒めてもらう機会は減ってしまうから。

私が手帳の使い方などで推奨している「3行日記」で1日を振り返ることも効果的です。

べた褒めする必要はありません。

こんな変化があった。他人がこう変化した。できるようになったこと。

そんな事実を認識することも「自分褒め」になると思います。

先週本書の出版セミナーで著者の方々にお会いできました。

とてもパワフルだしとにかく楽しそう。

経営って生き様なんだな~、と彼らをみて思いました。

著者の原さんが、「子供には自分が挑戦する姿や楽しんでいる姿を見せていきたい。それが最高の教育になる。」と言われていましたが、まさにそれが親の背中を見せて育つこと。

意思をもって生きていこうと思います。