医大に通う大学生、美南の6年間の話。

医者になるって大変やな~と改めて。

勉強が大変なのはもちろんだけど、命を預かる重責。自分の仕事のフィードバックがすぐにわかるプレッシャー。家族からの重圧。そして、どうにもつかむことが出来なかった命との対峙。

そして美南の場合はお父さんががんになってしまい、学費がピンチ。

さらにお母さんもリストラされお先真っ暗。

私立の医大なので年間1000万くらいらしい。恐ろしや・・・。

まあ、大学生なので仕方ないけど、美南は途中まで自分は自立していると勘違いしていて全然していない。学費の件とか勉強の件に関しても、結構家族に負担をかけているにも関わらず「医者になるのは大変なんだからしょうがない」とそこで思考停止。

妹の方がよっぽど主体出来て自分に出来ることはなんでもやる。

家の家事は勿論奨学金を探してきたり、弁護士になりたいので法科大学院に行こうと思っていたけど、父親の医療費の事もあり予備試験に切り替えアッサリ合格。

目的に向かってルートを変えながらも突き進んでく。

 

でも、美南もそこに気付き色々と出来ることから動き始めるとそこに支援者が現れたりする。

 

読み物としても面白いけど、自分で考えて「とにかく行動してみる」って大事よねと再認識。

動くことで周りが助けてくれるかもしれないし(勿論ないかもしれない)、でも、何かは変わっていく。

変化を作るのは自らの行動でしかない、ということ。

美南の成長がいい感じの本書。