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『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

先日『社内調整力強化研修』に登壇していました。
内容はその名の通り。社内での調整力をアップする研修です。
その中に「アサーティブコミュニケーション」を入れていました。
アサーティブコミュニケーションとは、主張的に伝えること。
よく、「言いにくいことを伝える」とか言われたりします。
つまり、伝えるスキル。

なのですが、伝える前にしないといけないことがあります。
逆に言えばこれをしないと「伝わらない」。

それは、「聴く」ことなのです。

アサーティブコミュニケーションの手順は、
D:Describe(描写する) 客観的に状況・事実を伝える

E:Express(表現する) 自分の意見や感情を表現する

S:Specify(提案する) 相手に求めているものを言葉で伝える

C:Consequences(結果を伝える) 提案したものの実行/不実行による結果を伝える

と言われています。
簡単な会話例を紹介します。

「30分遅刻したけど(D:描写する)、どうしたの?」
「ごめんごめん、寝坊してしまって」
「連絡がないと心配になるし、後ろの予定にも響くからちょっと困る(E:表現する)」
「気をつけるよ」
「遅れるなら、わかった時点で何分遅れるか連絡をくれない?(S:提案する)。そうしてくれたら適当に時間も潰せるし、後ろの予定もずらせるかもだし(C:結果を伝える)」
「わかった、次からそうするよ」

でも、ここで大事なことは、Describeする時。
事実を伝えるとともに「どうしたの?」と聞こうとすることです。

例えば相手が遅刻してきたとき、アサーティブでないと、
「なあ、30分遅刻やん。なんなんいったい・・・。」とすぐに自分の感情を言いたくなりますよね。
でも、その前に「どうしたの?」と聞く姿勢を持つことが重要なのです。
そうすることで相手は話やすくなるし、こちらも正確に状況を把握できるようになります。

もし上記の例が寝坊ではなく、家族の誰かが具合が悪くなり付き添っていた、だったらその後のくだりは大分変りますよね?
でも、頭ごなしに文句を言ってしまうと相手も「こっちも急病人が出て大変だったのに、ナンやねん。」となり、お互い緊張感が高まってしまいます。

つまり、アサーティブコミュニケーションは聴くことをベースにした伝えるスキル、なのです。

会社で働いていると、利害が一致しない(ように感じる)関係者が沢山いるし、そんな人たちと一緒に仕事をしないといけません。
勿論言うべきことは言わないといけないし、弱腰になる必要もあありません。
でも、本来であれば目的も目標も同じ方向を見ている仲間でもあります。
お互いの納得感を高めるためにもまず、相手の状況に耳を傾ける事。
それこそが、「相手を尊重する」ことなのです。

お互いを尊重し合う姿勢から安心感は生まれます。
他部署の人だけでなく、自分の部下や後輩に対しても同様です。
それが所謂「風通しのよさ」を作り上げるのです。

★★★志宣言!★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。

★「課長と組織を変える研修講師」
組織のコアである課長のコミュニケーション力が変われば組織風土が変わり業績が変わるのです。
ここに徹底的にこだわり、働く人皆が「納得感」を持って働ける世の中を創っていきます。
オンラインもオフラインも提供しています。

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「人生におけるミッションとは作るものではない。発見するものである。」とビクターフランクルは言っています。
どう生きたいかは自身の内側にしかありません。それを発見し、言語化し、イキイキ生きる支援をしています。
そんなイキイキ生きる人を増やしていく事が私のミッションでもあるのです。

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★「DiSC」
DiSCを活用し、人とのかかわり方を科学的に、効果性を高める支援をしています。自己理解を深めることで他者理解が深まり、結果他者とどう関わるか?が変化します。組織内コミュニケーションの効果性を高めることができます。

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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
■(一社)日本スケジューリング協会 専務理事
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本日はメルマガの共有です。

社内調整のコツ、について。

管理職になると上司からも部下からも求められる社内調整。
特に他部門との調整などは部下から多分に求められていますよね。
でも、これ、結構難しい。しかも誰も教えてくれない・・・。
そんなわけで今日は社内調整のポイントについてです。

コツは、「まず聴いてみちゃう」こと。ただ、これだけです。

社内調整って、他の部署の人と何か協働でするときとか、お願い事があるときに発生します。
プロジェクトとかだとまだましなんです。
同じゴールに向かっているから。だから話が通じやすいし協力も得られやすい。

問題はお願い事です。
その時にやってしまう失敗。それは「理論武装しちゃうこと」です
はい、昔の私です。

なんとか「うん」と言わせるために、いかにその仕事が会社にとって重要なのか、をコンコンと説くわけです。
勿論これで伝わることもあります。
でも、相手と自分との関係性がまだできていない時は、結構な打率で断られます。

何が言いたいかと言うと、相手と自分との関係性の深さで伝わり方は変わりますよ、ということ。

でも、現実初見の人にお願いする時もあるわけです。
自分の事を嫌っている人にお願いに行くこともあるわけです。
その時に理論武装して正論をぶちかますと
「いきなり来て何一方的に言ってんの?」となり、感情的なバリアがより強固になります。
「いや」なんです。簡単に言うと。

なので、順番を逆にするのです。

まずそのテーマについてどう思っているか聞いてみる。
「〇〇の件ってどう思われます?」みたいな感じで。
で、思っていることを受け止めたうえで事情とお願い事を伝える。
伝え終わったら最後に「どう思われます?」とまた聞く。

そうすることで相手からすると一方的に言われた感じがまずなくなる。
そして、自分の事を尊重してくれているように感じます。

そう、このひと手間で相手との関係性が少しでき、こちらの話を聴く土壌が生まれるのです。

私は38歳くらいまでこれが出来なくて、いつも正論ぶちかまして、ぶつかって嫌な顔されて、無理やり「うん」と言わせてました。だから苦手な人が増えていくんですよね。
でも、先に聴くを始めたら、うそのように楽になりました。

まあ、よくよく考えてみると人間関係を創る原則は「理解してから理解される」。
先に聴かなきゃだめだよね、という話。
分かっていたのに出来ていなかったわけです。

先に聴くって少しだけ勇気がいります。
全然違うこと言われたらどうしよう。
自分の事否定されたらどうしよう。
って思うから。

でも、それも受け止めたうえで「じゃあ、どうするか考えましょう。」
そこで初めてWin-Winの関係ができてくるのだと思います。

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★森川の志:
働く人全てが納得感を持って働ける社会を創ること。仕事で結果を出しライフも充実することで人生は豊かになります。
そのためにはまず組織のコアである課長(中間管理職)の皆さんが生き生きと働くことで、その良い影響力を組織全体に広めていきます。
「課長と組織を変える人材開発」。これが私のミッションです。