FFS理論については少しだけ知っていたけど、私がコーチングと並行して学んだ「DiSC」と近い。
勿論科学的バックグラウンドも違うんだけど、目的としている所は組織の効果性を高めること。
そのためには自己理解と他者理解。
そのうえで他者融合をどのようにするかを考えること。
FFS理論も別に人間をタイプ分けしているわけではなく、全ての因子を全員が持っているけど、その中でもどれが優先的に発揮されていくのか?を可視化している。
全ての因子は尊い。でも、他人と自分は違う。
だからこそ、その違いを理解したうえで、どう付き合うのか?目的を果たすためにどう関わるかを考えて行動しないといけない。
どうしても人は自分のものの見方で他人を見る。これは仕方がない。
だから他人の行動に理解が出来なかったり、ストレスを感じたり。
他人の何がストレスになるのか?を結構掘ってくれているのがFFS理論の特徴ともいえる。
本書では人気の漫画、宇宙兄弟のキャラクターを例に出しながら違う相手との付き合い方を具体的に指南している。
主人公のむったは本当に平凡なネガティブ思考のサラリーマン。彼が彼の強みを活かしながらリーダーになっていく変化がこの漫画の面白いところともいえる。
つまり、誰にでも強みがあって、それをどう活かすのか?
すぐ動く人や活動量の多い人だけが成功するわけでもリーダーに適任なわけでもない。
部下が動かないとか思っている上司は是非読んだ方が良い。
相手の使う言葉を使わないと相手は動かない。
自分の想い通りに部下を使おうなんて考えている上司は絶対に読んだ方が良い。その考えこそがおごりでしかないし、リーダーに必要ないということが分かるはず。
ただ、問題はこの本を読むと「宇宙兄弟を読みたくなる病」に罹るので注意が必要です。