Know-How ノウハウ

【読了】『DIPSによるリエンジニアリング』

2023.05.07

久しぶりに読みました。DIPS関連の本。

著者の小林氏は私が以前勤めていたコンサル会社の社長です。当然当時私たちもDIPSを叩き込まれ実践し、お客様に対するロールモデルになることが求められてました。

うん。きっとそう。

 

でも、実際のモリカワはかなりポンコツでして、DIPSの実践なんてほぼできていなくて、力業でなんとかしちゃう。そんなダメダメコンサルでした。

なので、連日連夜のハードワーク。結果が出るまで時間と体力を投入。そして目覚ましい成果が出るわけでもない。そしてまたハードワークが続く、という無限の負の連鎖に陥っていました。

でも、あの会社を辞めて人事の人材開発部門の責任者になり、部下が増えた時、チーム全体の効果性を高めるために初めて真剣にDIPSに取り組みました。

もうね。劇的でした。

私自身もですが、うちのメンバーたちの仕事っぷりが大きく変わり、本当に成果を出し続けることができるチームへと変貌したのです。

そんな金言が本書には詰まっています。

でも、私が実際に重点を置いていたことは、3つだけ。

1つ目はタスクブレイクダウン。業務の細分化です。「仕事は分ければ分かる」と昔の上司に言われていましたが本当にそれ。難しそうな仕事も分けていくと結局はシンプルタスクの集合体。そしてそれをいつだれがやるのかを決めてしまえば仕事はさくさくと進んでいきます。

2つ目は優先順位のつけ方。緊急性と重要性でマトリクスを創り、細分化したタスクがどの領域なのかを判断し優先順位を決めること。

だからこそこれら業務設計の時間は最重要タスクなので、毎週月曜日の朝一はうちのメンバー全員が1週間のタスクを書き出し、TBして、優先順位をつけてスケジューリングしていました。

そして3つ目は毎週のレビューの時間。

毎週金曜日の15時以降は1人10分程度私とレビューの時間を取っていました。

今で言う1ON1です。

別に私が何か指示を出す時間ではなく、1週間の振り返りを話してもらうだけです。

でも、それをすることでうちの部下たちは自分で色々考え翌週どう過ごすかを自分で決めていました。

勿論私との認識のすり合わせにもなります。

 

DIPSて仕事の仕方の基本中の基本なのです。

でも、これができていないケースが本当に多い。

基本は何年経っても色あせない。だって、これはテクニック論ではなく、仕事の仕方における「原理原則」だからだと思います。